考えられる選手を育てる方法(指導者向け)

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肌寒い季節になり冬の新人戦も近くなってきました。大会が近づいているのに、選手がなかなか伸びず、選手指導に困っている指導者も多いのではないでしょうか?

そこで今回は一回崩れると立て直しが効きづらい繊細なスポーツの卓球において、選手の考える力を強くする指導法について紹介します。

今回説明するポイント
試合中は誰しもミスをすると思います。そのミスの原因をそのタイミングで考えることができなければ、同じミスを立て続けにしてしまい、その試合に負けてしまう可能性が高くなります。特に卓球の試合は他のスポーツと比べテンポが早いため、立て続けのミスは試合に大きく影響してきます。
ミスを立て続けにしないためにもミスの理由を瞬間的に考え修正する必要があります。そしてそのミスを修正するために重要となってくるのが選手自身の考える力です。この考える力を持っている選手は多くはありません。またこの力を身につければ他の選手と差がつくでしょう。

そこで今回は「自分で考えて試合ができる選手を育てる」をポイントに説明していきたいと思います。

選手に自分で考える力を身につけさせる
よく試合で、ドライブやブロックまたツッツキで同じミスを繰り返して、格下の相手に苦戦する人を見ます。
その主な原因のうちの一つは自分で考える力の不足です。
そういった選手は、自分のミスが修正できず自滅をしていき、結果苦戦をしてしまいます。試合中、指導者がいつでも後ろでアドバイスできればよいのですが、そういうわけにもいきません。
つまり指導者は普段の練習で選手自身に自分のプレーのドライブの回転量、ブロックの角度など、何が悪かったのかを考えさせる必要があります。

どうやれば身につくのか
例えば選手がミスをした場合、アドバイスをする前に「なぜミスが多かったんだろう?」と聞いてあげると選手自身は考えます。このように普段から指導者がアドバイスをする際に、まず選手自身の何が悪かったかについて聞くことで、考えさせる力を身につけさせるとともに、指導者自身気づかなかった点も発見できます。

また卓球ノートにその日の練習や試合で指導者にもらったアドバイスや試合の結果だけではなく、自分の考えについて記録させ、定期的に指導者が確認することも考える力の向上に効果的です。卓球ノートは、その場で考えたことを後からでも見返せるという利点もあります。卓球ノートを書かせるときの注意点として、卓球ノートは続かなければ意味がないので、無理やり書かせるということはやめましょう。

また選手の中には、卓球ノートを書かない、見せたくないという人がいると思います。そのような選手たちには、練習終わりにその練習や試合で思ったこと、考えたことを書く小さな紙を用意し終わりなどに提出してもらうとよいでしょう。

選手とコミュニケーションを取るときに注意するべき点

選手の話を最後まで聞く
選手がミスをした際に、どのような意図でミスプレーをしたのかを選手から聞けず、選手自身の考えがあるのにもかかわらず伝えられないという状況に陥ってしまいます。

考えを押し付けない
これは強い学校の指導者にありがちなのですが、指導者の経験からくる知見によって技術的にこうしろと選手に押し付けてしまい実力は伸びますが、試合になるとミスの修正ができずムラがある選手になってしまう危険性があります。

頭ごなしに叱らない
選手がなんらかの意図があるプレーをした場合、工夫を尊重せず頭ごなしに怒ってしまうと、「自分の考えは正しくないので、指導者の言うことを聞こう」という意識が働き考える力を削いでしまいます。話を聞くときに、指導者側である程度答えを用意しているものですが、その答えと一致しなくとも複数の答えを許容できるようになると、わざわざ反省の時間を作らなくても選手の方から相談してくるようになる、と言った良い状況に発展することも考えられます。

自分で考える力は、卓球だけに限らず他のスポーツでも共通しますし、社会に出ても仕事を円滑に進めるために必要とされる力です。考えられる選手を育てる方法を実践することにより、様々なシチュエーションに役立つ力が身につくのでぜひ意識してみてはいかがでしょうか。

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