今大会の死のグループと呼ばれるグループE。
最近までFIFAランク1位だったベルギーを筆頭に、強豪国イタリア、そして厳しいプレーオフを勝ち抜いたスウェーデンとアイルランド。
どのチームが勝ち進んでもおかしくない組み合わせとなりました。
多くのファンが注目するグループEを見ていきましょう。
大本命:ベルギー
今大会の参加国で最もFIFAランクが高く、2015年11月から2016年3月まで世界ランク1位だったベルギー。
プレミアリーグのビッグクラブで活躍するタレントが多数揃っています。
特に、中盤のデ・ブルイネとアザールは今大会のスター候補で、彼らのプレーには注目です。
しかし、チームとしては組織力や戦術など、チームの成熟度には問題があり、予選の成績を見ても元FIFAランク1位というような圧倒する結果は残せていません。
さらに、5月8日、キャプテンのコンパニが怪我で今大会欠場という知らせが発表されました。
初戦からイタリア戦となっており、この勝者がグループEの首位に一歩近づく重要な一戦になるでしょう。
優勝期待度:★★☆☆
本命:イタリア
サッカー強豪国のイタリアではありますが、今大会はタレント不足が目立ち、不安要素もたくさんあります。特にエースストライカーを欠くイタリアは予選でも得点不足が結果として現れています。
いつも以上に前評判が悪いイタリアですが、右サイドからの攻撃は目を見張るものがあります。
その中心となるのがカンドレーバやフロレンツィです。
カンドレーバのチャンスメイクやフィニッシュ、フロレンツィのドリブルやパス、シュートなど、二人がイタリアの攻撃の要となるでしょう。
カテナチオで知られるイタリアですが、今大会は失点が多いのも問題です。
ベルギーを始め、無失点で抑えられる試合が多くなれば一位通過の可能性も十分にあります。
穴:スウェーデン
今大会注目選手の一人、スウェーデンの英雄イブラヒモビッチがチームを牽引します。
彼一人でなんとかなってしまう程のエースストライカーです。しかし、イブラヒモビッチがどんなに活躍しても相手チームのレベルが上がれば上がるほど限界が出てきます。
イブラヒモビッチにとって今大会が最後のEUROになると思うので彼のプレーを目に焼き付けておきましょう。
ベルギーやイタリアは強豪国ですが、他の強豪国と比べると勝てるチャンスは十分にあります。予選のプレーオフのような粘り強さに期待がかかります。
大穴:アイルランド
強いメンタリティとハードワークがチームスタイルのアイルランド。
オシェイやロビー・キーンなど、私が中学生の頃から活躍していたベテランも健在しています。
予選では世界王者ドイツ相手にアウェイで1-1のドロー、ホームで1-0と勝利を収めています。
さらに全試合を通して2失点以上の試合がない堅牢な守備は見どころです。
個人的にはロビー・キーンの最後の活躍に期待しています。
また、強豪国相手にオニール監督がどのような戦術を繰り広げるのか楽しみです。
まとめ
見どころをまとめると、
・ベルギーは怪我人が出て最後まで分からない
・イタリアはサイド攻撃がポイント
・スウェーデンはイブラヒモビッチがどこまで暴れまわるか?
・アイルランドは何かやってくれそうな不気味な存在
開幕まであと約一ヶ月となりました。6月10日の開幕までポイントを押さえておきましょう。