夏場は日差しの強い日が続きます。皆さんは帽子をかぶったり日焼け止めクリームを塗るなど、紫外線対策をしっかりしていますか?
紫外線を浴びることによって皮膚ガンや白内障といった健康への影響があるというのは環境省でも発表されています。屋外スポーツでもプレーに影響が出ない程度に紫外線への対策はしておきたいですね。
今回は紫外線への対策方法をいくつかご紹介します。ぜひ確認してみてください。普段使っている帽子のつばの長さや、服の色によっても紫外線のカット率は変わるってご存知でしたか?
紫外線を浴び続けることの怖さ
例えば紫外線を目に浴び続けてしまうと、最悪失明にもつながるような恐ろしい病気にかかる恐れがあります。
目の角膜が炎症を起こす「翼状片」は50代以上の約20人に1人に発症の恐れがあるとされ、紫外線の強い沖縄では40代以上の3割が覆っていると推測されています。
また紫外線は肌に浴びるとシワやシミ・ソバカスの原因になる以外にも、強い紫外線を浴び続けることで表皮細胞の遺伝子が傷つき、皮膚ガンになる恐れがあります。
他にも頭部に浴びると細胞がダメージを受け抜け毛の促進につながったり、免疫機能が低下し病気にかかりやすくなるなどの悪影響を与えます。
帽子のつばの長さとカット率
夏場で太陽光がまぶしいからと帽子をかぶるという人は多いかと思います。その帽子も、つばの長さによって顔にかかる紫外線の量は変化するんです。
以下の表はつばの長さに対しての紫外線カット率を示したものです。
つばの長さ | 紫外線カット率 |
---|---|
3cm | 35% |
5cm | 50% |
7cm | 60% |
10cm~ | 70% |
理想はつばが7~10cmで一周全体にあるハットタイプを使うことです。帽子はつばのある部分しか紫外線をカットできないので、頭全体を守ろうとするとハットタイプを使うことになります。ただ激しく動くスポーツでは邪魔になるので、紫外線対策を重視される方やあまり激しく動かない競技、休憩中などで使い分けることをお勧めします。
衣類の色と素材
次に帽子も含め、衣類の色と素材に注目してみましょう。
まず色ですが、これは暗い色を身に着けることをお勧めします。色が濃いものほど、光を遮断しやすくなります。最も紫外線を防ぐのは黒。黒色は熱を吸収しやすいので暑苦しく感じますが、肌に当たる紫外線が減少するので日焼けの防止には効果的です。
白色は光を反射しますが、紫外線を透過しやすいため紫外線防止にはあまり向いていません。またメーカーや素材によってUVカット率が10~50%ほど大きく変化します。
素材で見てみると、ポリエステルやビニロン、羊毛がカット率の高い素材です。ただし最近はUVカット加工されているものがあるので差はあまりないようです。ただしUVカット加工が施されているものは洗濯するたびに効果が落ちていることに注意してください。
まとめ
目を紫外線から守るためにはサングラスを使いましょう。紫外線をカットするものは色が薄くても効果があります。色が濃すぎると外したときに瞳孔が開くので、むしろよくありません。
頭を守るための帽子はつばの長さが7cm以上で、色は外側が白、内側が黒のものがお勧めです。紫外線は地面からも反射するため、下からの紫外線が反射して顔にあたらないようにするためです。これは日傘でよく言われていますね。
肌を守るための服装は色の濃いもの、UVカット加工が施されているものか、ポリエステルなど化学繊維がカット率が高いようです。
今回スポーツ中に身に着けるものとして考えると、UVカット率が高いといってもプレーに影響が出ないものを選びましょう。紫外線ばかり気にして厚手のものや風通しが悪いものを着ていては、紫外線からは守れても暑さで体調を崩す恐れもあります。UVカット加工がされているアンダーウェアを着るなど、暑さにも十分留意してプレーしてみてください。
参考:
「紫外線対策 服・場所編」
「紫外線を浴び続けるとどうなるか」