正しい姿勢でプレーしていますか?
姿勢はスポーツにおいて重要な要素の一つです。
今回は背中が丸まっている猫背がどのようにプレーに影響を与えるかをご紹介します。
肩の内巻きかの判別
影響の前に、まずは猫背かどうかを調べてみましょう。
猫背の原因は肩の内巻きと言われているので、その判別方法をご紹介します。
簡単な方法なのでまずは試してみてください。
- 手の向きで調べる
- 肩の浮き具合で調べる
立った状態で手をだらんと脱力します。
通常は体の真横に腕があり、手の平は横向き(親指が正面を向く状態)になります。
肩が内巻きの人は腕が少し前にあり、手の平は後ろ(親指が体向きの状態)になります。
壁にかかと、尻、背中、頭をつけて立ちます。
通常は壁から両肩が手の平くらい浮きます。
内巻きの人は拳1個分ほど浮きます。
猫背の姿勢による力の伝わり方
猫背の特徴として、背中が丸まり、頭が前に出ます。
頭が前に出るとそれを支えるために背中の筋肉が働きます。頭が前に出ているので前方を見るためにアゴが上がります。アゴを上げるためには首の筋肉が働きます。
そのためこの姿勢が続くと筋肉が緊張し続け、コリが生じるのです。
またこのアゴを上げた状態は脚に力が入りにくいです。
これは短距離走のスタート時をイメージしてください。下を向いてスタートするのは、アゴを上げて正面を向いていると脚に力が入りにくいという身体の原理を利用しているからです。
そのためただ歩くだけでも猫背では余計な力を使うため疲れやすくなるのです。
可動域が狭くなる
猫背で肩が内巻きになっていると、肩甲骨が通常より前に出た状態になります。
これによって実際にスポーツ中の動きのどこに違いが出るかご紹介します。
- 腕の可動域
- 体の回転
腕を上げるには肩甲骨が回転する必要があります。
実際にやってみると分かりますが、正しい姿勢で腕を上げる場合と、肩を前に出した状態で腕を上げる場合で違いが出るはずです。
肩甲骨が前に出ていると、この回転が不十分になるため、腕が上がりきらないのです。
同様に横に開く動作にも違いが出ます。
肘を90度に曲げてそのまま横に回転させてみてください。肩が前に出ていると開く角度が小さいと思います。
この状態で無理に動かすと、肘や肩への負担が蓄積されるので野球肘やテニス肘など怪我につながる危険性もあります。
猫背だと体の回転も制限されます。
まずは背筋を伸ばして上半身を右側にターンしてみてください。その後、背中を丸めてやってみましょう。正しい姿勢に対して回転できないはずです。
野球やテニスなど、テイクバックや体の回転を必要とするスポーツではこの可動域が制限されると、十分に力を伝えることができないのでプレーに影響が出るのです。
おわりに
いかがでしょうか。強いスポーツプレイヤーは姿勢も良い理由はこういったところにあるのです。体の構造を知り、ベストパフォーマンスを引き出すには姿勢にも気をつけましょう。
すぐに猫背を治すということは難しいので、まずは正しい姿勢を知り、気づくたびにその姿勢をとるようにしましょう。スポーツ中だけでなく姿勢を正すことは日常生活においてもプラスになることなので是非改善したいですね。
参考:
姿勢矯正はこれだけで十分!今日から猫背に悩まない方法3選
猫背のデメリットと改善方法について